タピオカは、ミルクティーやフルーツジュースなど、様々なドリンクと一緒に楽しむスイーツとして、若い世代や女性を中心に人気があります。台湾発祥の飲み物で、そのもちもちとした食感が特徴です。主に冷たいドリンクとして飲む場合が多いですが、ホットのタピオカドリンクも販売されています。
そんな甘くておいしいタピオカですが、タピオカのカロリーは一体どのくらいなのでしょうか?また、ダイエット中にタピオカを飲んでも大丈夫なのでしょうか?タピオカに含まれる栄養素と人気タピオカ店のタピオカを紹介しながら、ダイエット中にタピオカを飲むときのポイントをご紹介します。
タピオカってそもそも何でできているの?

そもそもタピオカとは、キャッサバとよばれる芋のデンプンから作られています。キャッサバとは、ブラジルを原産とする作物で、その原型となった種の栽培は1万年以上前から始まっていたといわれています。17世紀になってポルトガル人がキャッサバをアフリカに伝えたことをきっかけに、キャッサバは急速に世界に広がっていきます。現在では、その大半がアフリカ、約1/4がアジア、残りが南アメリカで生産されています(※1)。
キャッサバには、有毒な青酸配糖体が含まれている品種がありますが、アフリカなどでは毒性を含む部分や毒自体を除去したり、毒を無毒化する方法で調理を行い、日常的に食しています。キャッサバを根菜として蒸す・ゆでる・揚げるなどの調理を行う他、ペースト状にしてちまきのようにしたり、粉状にして炒めものにしたりするのが主流なようです。
このキャッサバの根茎からつくられたデンプンをタピオカと呼び、私たちがよく目にする粒状のものは「タピオカパール」といわれます。
タピオカのカロリーや糖質量などの栄養素は?一粒だと?

甘いドリンクとして人気のタピオカですが、エネルギー・糖質はどのくらい含まれているのでしょうか?以下の表でみていきましょう(※2)。

タピオカは乾燥状態のものもありますが、私たちがよく目にするドリンク等にはいっているタピオカは、ゆでたあとのものになります。このゆでたタピオカは、84.6%が水分で、残りはほぼ糖質ということになります。タンパク質は含まれておらず、グルテンフリーの食材です。大半が水分であるため糖質もあまり多くなく、100gのエネルギーが62kcalと、意外と低カロリーです。
ゆでたタピオカ1粒あたりの重さは約1.0gのものが多いため、1粒約0.6kcalという計算になります。
タピオカに栄養素はほとんどない
上記の通り、タピオカは大半が水分で、残りがほぼ糖質で構成されています。そのため、その他の栄養素の含有量は多くありません。ただしまったく含まれていないというわけではないため、その栄養素と含有量を以下の表で紹介します(※2)。

上記の通り、微妙ながらミネラルも含まれています。ただしタピオカだけで栄養補給できるほどの含有量ではないため、タピオカと一緒に摂取する食品の影響が大きくなるでしょう。
タピオカミルクティーは高カロリー!ダイエット時にタピオカを飲むときの注意点

タピオカドリンクの中で最もポピュラーなのが、タピオカミルクティーです。このタピオカミルクティーは、どのくらいのカロリーなのでしょうか?以下の表でみていきましょう(※2)。

(カップ1杯(360ml)に紅茶100ml、ミルク200ml、砂糖30g、タピオカ40gとして計算。)
タピオカミルクティー1杯で、およそ275kcalという計算になります。ごはんが100gあたり168kcalであるため、お茶碗1杯分のごはんと同じくらいのカロリーということになります。そう考えると、タピオカミルクティーは意外と高カロリーに感じるのではないでしょうか?ただし、タピオカそのもののカロリーはそれほど高くないため、ダイエット中にタピオカドリンクを飲むときには、タピオカにあわせるドリンクの選び方がポイントになりそうです。
まとめ
人気スイーツのひとつであるタピオカについて、そのカロリーや含まれる栄養素についてご紹介しました。タピオカ自体のカロリーはあまり高くありませんが、タピオカドリンクを飲むときは種類によっては高カロリーになりがちです。タピオカ人気店の各商品についても、公式なカロリーは発表されていませんでしたが、カロリーが高くなるポイントは同じです。ダイエット中には、ストレートティーを選ぶ、甘さを控える、ドリンクのサイズをワンサイズ小さくするといった工夫でタピオカドリンクを楽しみましょう。
参考文献
日本食品標準成分表2015年版(七訂)